「復旧」か「復興」か、「自粛」か「買い占め」か、「危険」か「安全」かと、極端に二分化された思考しかできないことは、危機の時代にはとても脆弱である。図らずも、3・11の大震災によって、この十年来、日本人の心を蝕んできた病的思考の一端が浮き彫りになった。この二分化思考の傾向は、小泉・竹中内閣の新自由主義改革以後、徐々に広がっていたものが、震災によって一気に噴出したものと言える。現実には存在するグレーゾーンを認めない、極端な二者択一のものの見方こそ、私たちの社会から多様性と寛容を奪い、怒涛のごとく社会をある一方向へと推し進めてきた元凶なのだ。
本書は、東日本大震災で露わになった、日本人のこの病的思考法の実例をつぶさに見て、それぞれの問題点を指摘する。日本人に、極端な二分化思考(スプリッティング)による、心のメルトダウンを起こさせないために。
《目次》
プロローグ----震災で露わになった二分化思考の弱さ
第1章 復旧か復興か
第2章 自粛か買い占めか
第3章 利己か利他か
第4章 ネットかリアルか
第5章 真か偽か
第6章 個人主義か共同体幻想か
第7章 善意か迷惑か
ダブリン湾で溺死した女には二つの顔が?!
ベンジャミン
小林秀雄全文芸時評集 上 (講談社文芸文庫 こB 3)
著 者:小林 秀雄
出版社:講談社
小林秀雄の文芸時評のみを集成した初の試み文芸時評家として文壇に登場した若き小林秀雄。そのデビュー作「アシルと亀の子」や「現代文学の不安」など昭和5年から昭和9年前半までの20余篇を収録。
F1 戦略の方程式 世界を制したブリヂストンのF1タイヤ (角川oneテーマ21 C 205)
著 者:浜島 裕英
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
F1参戦の総指揮者として戦い、その内幕を知るからこそ語れる「世界最高の勝負における戦略のすべて」。シューマッハや小林可夢偉らが裏舞台で勝利のために欠かさないこととは?
子どもに自信をつける言葉 傷つける言葉 (青春文庫)
著 者:加藤 諦三
出版社:青春出版社
親の何気ないひと言が、子どもを傷つけ、自信を失わせていた!心理学者の第一人者が、“子どもの心の成長”を左右する親の言葉の心理問題を初めて正面から解き明かした一冊。本当に心の強い子を育てるヒント。
決定版 100歳まで大病しない108の習慣 角川SSC新書 (角川SSC新書 131)
著 者:白澤 卓二
出版社:角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
健康な体で100歳を迎えることは、特別なここと思われがちですが、そうではありません。
誰もが体の中に持っている「長寿遺伝子」を活性化すれば実現可能なのです。
そのために必要なのは、薬や高価なサプリメントなどではなく、日々の食べ物や習慣を少し変えることだけ。
老化を防ぎ、生命にかかわる「大病」を予防できるようになります。
「がん」をはじめ、アルツハイマー病などの「認知症(ボケ)」、「糖尿病」、「高血圧」、「脂質異常症」、「動脈硬化」も病気になってから治療するのでは、進行を遅らせることができても完治は困難。
まずは“病気を寄せ付けない食べ方・生き方”を実践して、病気を防ぎましょう。この本にはその秘訣が詰まっています。
ボケずに健康長寿を楽しむコツ60 アルツハイマーにならない食べ物、生き方、考え方 (角川oneテーマ21 C 207)
著 者:生田 哲
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
アルツハイマー病を根本的に治す薬は、今の段階で存在しない。薬学博士である著者が多くの科学文献を調査し、アルツハイマーや加齢にともなう記憶力の減退を避ける科学的根拠のある最新方法を提示する。
いつも元気な人の100の習慣 (ベスト新書 336)
著 者:米井 嘉一
出版社:ベストセラーズ
名医が教える100の健康法は、どれもシンプルなものばかり。食事ではフルーツから先に食べる、夜は真っ暗にして寝るなど、ちょっと気にかけるだけでも、あなたの体は若々しくよみがえります。
現代沖縄文学作品選 (講談社文芸文庫 かV 2)
著 者:大城 立裕
出版社:講談社
独自の光彩を放つ沖縄文学のアンソロジー!歴史的、地理的に独特の文化の基層をもつ沖縄。また凄惨な地上戦、米軍の占領、今も続く基地等、重いテーマに果敢に取り組んできた現代沖縄文学の秀作10精選。
聖域 (創元推理文庫)
著 者:大倉 崇裕
出版社:東京創元社
富士山に千回登りました (日経プレミアシリーズ) (日経プレミアシリーズ 131)
著 者:實川 欣伸
出版社:日本経済新聞出版社
富士山の登頂1000回超、七大陸最高峰制覇まであと一つ――。驚異の記録を打ち立てた元会社員の登山家が、波瀾万丈の冒険物語を語り尽くす。「お薦めルートは須走口」「夜行日帰りはやめよう」など具体的指南も満載。
食糧危機が日本を襲う! 角川SSC新書 (角川SSC新書 129)
著 者:柴田 明夫
出版社:角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
東日本を襲った未曾有の地震、津波、原発事故は、日本の食を支える東北地方の第一次産業に大打撃を与えた。
世界に目を向ければ、新興国の経済成長や人口増、投機マネーなどによって食料価格の高騰が続き、日本でも小麦価格上昇でパンなどが値上がりしている。
まさに“内憂外患”の今、食料問題の専門家である著者が、食の再生と食料安全保障のため、国家プロジェクトとしての食料戦略の重要性やTPP問題への対応などについて提言する。
お風呂でやせる本 (だいわ文庫)
著 者:ラクラクきれい研究会
出版社:大和書房
日本の電力 そんな秘密があったのか! (青春文庫)
著 者:
出版社:青春出版社
新エネルギー開発競争から、原子力発電の仕組み、節電の裏ワザまで、いま、大きくクローズアップされている「日本の電力」をめぐる、ありとあらゆる疑問に鋭く迫ります!
交遊録 (講談社文芸文庫 よD 18)
著 者:吉田 健一
出版社:講談社
眩いばかりに多彩な交遊を綴る名エッセイ集牧野伸顕、河上徹太郎、中村光夫、横光利一、石川淳、D・キーン、父・吉田茂など、時間の流れのなかで、交遊を通して友情が成熟していく様を描いた自伝的作品。
不完全な時代 科学と感情の間で (角川oneテーマ21 C 206)
著 者:坂村 健
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
ますます複雑化し肥大する現代の情報化社会を私たちが生き抜くために必要な力とは何か?変革せねばならないことは何か?ユビキタス・コンピューティングの新概念で世界を変えた著者が綴る提言エッセイ。
どんな場面でも!誰とでも!うちとける話し方50の習慣 (青春文庫)
著 者:松本 幸夫
出版社:青春出版社
どんなに能力があっても、人に好かれなければ、仕事も人生もうまくいきません。こちらが相手に対していいと思って言ったことが、自然と相手を傷つけていたり、ムカッとさせたり、困らせていることはありませんか? 本書では、極度のアガリ症から人前で話すことが苦手だった著者が、いざというときにドギマギしない、相手を緊張させないメンタルコントロールから、“ツボ”をおさえた話し方の習慣まで大公開。社会人はもちろん就活生から新入社員まで必読! 文庫書き下ろし。
アメリカ 選択肢なき選択 (日経プレミアシリーズ) (日経プレミアシリーズ 130)
著 者:安井 明彦
出版社:日本経済新聞出版社
オバマ旋風とティー・パーティー運動の根っこは実は同じ。選択する自由をエスタブリッシュから勝ち取りたいアメリカ国民の不満が生み出しているのだ。日本きってのアメリカ政治ウォッチャーによる最新アメリカ事情。
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