2010/08/17

2010/8/17 発売の文庫と新書

街場のメディア論 (光文社新書)

著 者:内田 樹
出版社:光文社

「街場」シリーズ第4弾、待望の新刊は「メディア論」!

おそらくあと数年のうちに、新聞やテレビという既成のメディアは深刻な危機に遭遇するでしょう。この危機的状況を生き延びることのできる人と、できない人の間にいま境界線が引かれつつあります。それはITリテラシーの有無とは本質的には関係ありません。コミュニケーションの本質について理解しているかどうか、それが分岐点になると僕は思っています。(本文より)
テレビ視聴率の低下、新聞部数の激減、出版の不調----、未曽有の危機の原因はどこにあるのか?
「贈与と返礼」の人類学的地平からメディアの社会的存在意義を探り、危機の本質を見極める。内田樹が贈る、マニュアルのない未来を生き抜くすべての人に必要な「知」のレッスン。神戸女学院大学の人気講義を書籍化。

僕は自分の書くものを、沈黙交易の場に「ほい」と置かれた「なんだかよくわからないもの」に類すると思っています。誰も来なければ、そのまま風雨にさらされて砕け散ったり、どこかに吹き飛ばされてしまう。でも、誰かが気づいて「こりゃ、なんだろう」と不思議に思って手にとってくれたら、そこからコミュニケーションが始まるチャンスがある。それがメッセージというものの本来的なありようではないかと僕は思うのです。(本文より抜粋)



トゥルーブラッド6 女王との謁見 (ソフトバンク文庫)

著 者:シャーレイン・ハリス
出版社:ソフトバンククリエイティブ

話題沸騰!! 人気ドラマの原作シリーズ6弾
ルイジアナ州のヴァンパイア女王から召集を受けて、行方不明だったいとこの遺品を引き取るためにニューオリンズにやってきたスーキー。そこでビルとの出会いに隠された、ある秘密を知ってしまう。


スーキーはルイジアナ州のヴァンパイア女王から召集を受けて、ヴァンパイアに変わっていたいとこの遺品を引き取るためにニューオリンズにやってきたスーキーは、ヴァンパイア統治者達の結婚パーティに参加することになった。ビルや女王の使者とともに開催地のニューオリンズに入るのだが、そこでヴァンパイア社会を揺るがす大事件に巻き込まれていく。


森山大道 路上スナップのススメ (光文社新書)

著 者:森山 大道;仲本 剛
出版社:光文社

「中途半端なコンセプトは捨てて、とにかく撮れ!」
写真のすべてはスナップにあり。カメラ愛好家必携、スナップ撮影の入門書

60年代、「ブレ・ボケ・アレ」と呼ばれる作風で注目を集めたカメラマン・森山大道。
あれから半世紀。路上に立ち続けた彼が、フィルムカメラ、デジカメを駆使して撮り
下ろしスナップを敢行。砂町、佃島、銀座、羽田といった東京の街のほか、北関東
を縦横にひた走り、いつものモノクローム以外にカラー写真も撮影。自身のスナップに
対する考えや視点、カメラマンとしての姿勢やそのノウハウについて語った、写真学校
の学生、カメラ愛好家必携のスナップ入門書!

森山式スナップの心得
●大事なのは"撮りたい"という「欲望」
●とにかく表へ出て、歩け!
●理屈は後からでもつけられる。とにかく撮れ!
●何でもよく見て、気になったものを全て写せ!
●商店街のスナップでは、必ず往復。
●デジカメは、撮ったものを逐一見返すな!

森山大道(もりやまだいどう)
一九三八年、大阪府生まれ。六四年にカメラマンとして独立。六八年、ブレ・ボケ・アレと称される前衛的写真の先陣を切り、『にっぽん劇場写真帖』を発表。以降、写真という概念/制度の最大限までの拡張・解体を試みる。世界的評価も高く、九九年のサンフランシスコ近代美術館を皮切りに二年にわたって全米を巡回した回顧展や、二〇〇三年、パリのカルティエ現代美術財団での個展など、海外でも大規模な展覧会を多数開催。

仲本剛(なかもとたけし)
一九六八年、神奈川県生まれ。フリーの雑誌ライター業の傍ら、写真集を制作。森山大道氏の撮影に同行した『BUENOS AIRES』『S'』『S


人は、,なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)

著 者:島宗 理
出版社:光文社

◎ 概 要
【こんな心理学があったのか! 人間行動の「なぜ?」を読み解く】
・人は、なぜ血液型で性格を判断しようとするのか?
・人は、なぜ傘を置き忘れるのか?
・人は、なぜ同じ過ちを繰り返すのか?
・人は、なぜ公衆マナーを守れなくなったのか?
・人は、なぜ災害から逃げ遅れるのか?
・人は、なぜ騙されるのか? 
etc.
【描いて・視て・考える『視考術』とは?
行動分析学から人間行動の本質に迫る】

◎ 目 次
まえがき
序  章  県民性・国民性を視考する
第 1 章  性格を視考する 
第 2 章  記憶を視考する
第 3 章  道徳観を視考する
第 4 章  思考を視考する
第 5 章  意識を視考する
あとがき

◎ 著者プロフィール
島宗理(しまむねさとる)
1964年埼玉県生まれ。1986年、千葉大学文学部行動科学科卒業。
1989年、慶應義塾大学社会学研究科修了。
1992年、Western Michigan University心理学部博士課程修了、Ph.D.取得。
鳴門教育大学を経て、現在、法政大学文学部心理学科教授。専門は行動分析学。
著書に、『パフォーマンス・マネジメント----問題解決のための行動分析学』
『インストラクショナルデザイン----教師のためのルールブック』(以上、米田出版)、
『行動分析学入門』(共著、産業図書)などがある。



希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)

著 者:古市 憲寿
出版社:光文社

◎ 概 要
現代に必要なのは「あきらめ」だ!?
ピースボートに乗り込んだ東大院生(社会学)が、
船内で見たものとは・・・。
本田由紀・東大教授による解説と反論つき。

◎ 内 容
最近、「コミュニティ」や「居場所」は、
若者や生きづらさを抱えた人を救う万能薬のように
語られることが多い。
しかし、それは本当なのか。
本書は、「世界平和」や「夢」をかかげたクルーズ船・
ピースボートに乗り込んだ東大の院生による、
社会学的調査・分析の報告である。
なんらかの夢や希望をもって乗り込んだはずの船内で、
繰り広げられる驚きの光景。それは、日本社会の
ある部分を誇張した縮図であった。
希望がないようでいて、実は「夢をあきらめさせてくれない」社会で、
最後には「若者に夢をあきらめさせろ!」とまで言うようになった著者は、
何を見、何を感じたのか。
若者の「貧しさ」と「寂しさ」への処方箋としてもちあげられる
「承認の共同体」の可能性と限界を探っていく。
解説と反論、本田由紀。

◎ 本 文 より
「怒る老人、泣く若者......。」
ピースボートをただの観光クルーズ船だと思ったら大間違いだ。
僕が乗り合わせたクルーズはエンジンが壊れたり、
船体に穴が空きアメリカ湾岸警備隊に拿捕されたり、
それに怒った年配者たちが集会を開いたり、
それを見て若者たちが泣いたり、本当に色々なことがあった。
それをただ記述して最近流行の「ルポ」にしても、
それなりに面白い内容になったと思う。
しかし、それだけでは勿体ないと思った。
それは、ピースボートが日本社会のある部分を濃縮したような
空間だと感じたからだ。
ピースボートを通して見えてくるもの。
それは、今を生きる若者の問題、不安定雇用の問題、
組織の問題、旅の問題、自分探しの問題と様々だ。
僕は特に「コミュニティ」と「あきらめ」というキーワードと共に
ピースボートを考えてみたいと思った。(「はじめに」より)

◎ 目 次
はじめに
1章 壊れた日本、希望は共同体?
2章 旅の終焉と新しい団体旅行
3章 ピースボートの秘密
4章 自分探しの幽霊船に乗る若者たち
5章 ルポ・ピースボート
6章 あきらめの舟
7章 だからあなたはあきらめて
あとがき
解説、というか反論......本田由紀

◎ 著者プロフィール

古市憲寿(ふるいちのりとし)
1985年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。
現在、東京大学大学院総合文化研究科博士課程。
慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。
有限会社ゼント執行役。専攻は社会学。
大学院で若者とコミュニティについての研究を進める傍ら、
コンサルティング会社でマーケティング、IT戦略立案等に関わる。

本田由紀(ほんだゆき)
1964年生まれ。社会学者。東京大学大学院教育学研究科教授。
著書に『若者と仕事』(東京大学出版会)、『多元化する「能力」と日本社会』
(NTT出版、第6回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞)、
『「ニート」って言うな!』(共著、光文社新書)、
『教育の職業的意義』(ちくま新書)などがある。



腰痛はアタマで治す (集英社新書)

著 者:伊藤 和磨
出版社:集英社

メスも鍼も使わずに、腰痛に訣別できる!
腰痛の原因は不良姿勢の連続と間違った身体の理解。姿勢のクセの治し方や身体本来のコルセット機能の生かし方を体得すれば腰痛は防げるし、再発の悩みもなくなる。気鋭の姿勢矯正のプロが伝授。


ルポ 在日外国人 (集英社新書)

著 者:高 賛侑
出版社:集英社

外国人参政権を考える上で、外せない一冊!
コリアン系、中国系、東南アジア系、中南米系・・・。今日、222万人を数える在日外国人を巡る日本各地の様々な状況を広範にレポート。諸外国との比較を行いつつ、彼らとの理想の共生を模索する。


バブル女は「死ねばいい」 婚活、アラフォー(笑) (光文社新書)

著 者:杉浦 由美子
出版社:光文社

どんなに不況でも「バブル」は続いている

衰えない「女子力」、手放さない「既得権」
他の世代を圧倒し続けるバブル女。
彼女たちに振り回された人々に贈る"救済の書"
消費、結婚・出産、キャリアのジェネレーション・ギャップを、団塊ジュニア女子のライターが徹底取材



真の保守とは何か (PHP新書 688)

著 者:岡崎 久彦
出版社:PHP研究所



アメリカ・イラン開戦前夜 (PHP新書)

著 者:宮田 律
出版社:PHP研究所

核開発で制裁を受けたり、米国やイスラエルを挑発したりと、国際的孤立を深めるイラン。その意図は何か、内情を専門家が解説する。


生み出す力 (PHP新書)

著 者:西澤 潤一
出版社:PHP研究所

なぜ日本人は国際競争力を失ったのか? 大学の学長を歴任した「ミスター半導体」が、創造力の本質、考える力の源泉をいまこそ語る。


知っておきたいアメリカ意外史 (集英社新書)

著 者:杉田 米行
出版社:集英社

アメリカ国歌は、なぜノリがよいのか?
アメリカに対する漠然としたイメージをくつがえす、意外な歴史的事実とは? 政治史、経済史、戦争史・・・・・・日本人が知らないエピソードの数々から、アメリカという国の本質がわかる。


望郷酒場を行く (PHP新書)

著 者:森 まゆみ
出版社:PHP研究所

47都道府県別に東京で味わえる郷土料理のお店を訪ねる。主人や女将の語り口から故郷を懐かしむ。ネット情報にはない望郷酒場の物語。


最前線は蛮族たれ (集英社新書)

著 者:釜本 邦茂
出版社:集英社

組織を変えるのは強い個の力だ!
日本サッカー伝説のFW、釜本邦茂からの強烈なメッセージ。組織を有効に機能させるのは、最後は個の力である。そしてその個をあえて蛮族と呼ぶ。サッカーを通してみた日本及び日本人論。


人工呼吸ケアハンドブック ハローキティの早引き

著 者:樫山 鉄矢
出版社:ナツメ社



家族のための介護入門 (PHP新書)

著 者:岡田 慎一郎
出版社:PHP研究所

介護現場に足りないのは、制度整備でも人手でもなく、正しく豊富な情報だった。身体に負担をかけない「古武術介護」も多数掲載。


ゆうわく姉妹 ~淫悦の出会い (ラブロマン文庫)

著 者:響 由布子
出版社:竹書房



危ない中国、何も知らない中国人 (ガリヴァーの森文庫)

著 者:福堀武彦
出版社:リトル・ガリヴァー社

前作「あなたの知らない中国社会」(図書選定)に引き続き、現場から見た日本人の中国観。発展途上にあるが、近年めざましい変貌を遂げつつある。富裕層と貧民との格差も広がりつつある。世界最大の人口をかかえる大国の、近い「未来」に目をすえて、著者の、鋭いメスが入る。ただし、これは中国社会の批判のために書かれたものではなく、中国の「正しい見方」として書かれた。


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